ブリッジ編集部Presents-就活・転職コンサルタントに聞く!日本の転職&海外への転職 対談!小寺良二氏

ブリッジ編集部Presents
就活・転職コンサルタントに聞く!日本の転職&海外への転職 対談!小寺良二氏

今や日本企業でも国外と関わりの無い企業は少ないのではないだろうか?
早くから海外での勤務経験や語学力を身につけることで、来るべき国際的な将来に備えて今から動いている若者も少なくない。今回は米国大学に留学経験もある就職・転職コンサルタント、小寺良二氏に自身の留学経験談、海外への転職のアドバイスを伺った。

ゲスト:就活・転職コンサルタント:小寺良二
【略歴】
Lakeland College卒(アメリカ、ウィスコンシン州)
外資系コンサルティング会社アクセンチュア(株)を経て、(株)リクルートに入社。100社以上の企業の採用支援を経験する。現在は、企業の採用・教育分野のコンサルティングをしながら、就活コンサルタントとして学生の就活教育に本格的に関わる。2010年には経済産業省の学生育成事業の講師も任され、メディアにも出演。就活、転職で悩む方の支援者となるため日々セミナーで学生に語りかける。
【セミナー・講演実績一部】
・経済産業省主催 地域魅力発見バスツアー 特別講師
・アクセス就職Lab主催 全国就活セミナー 講師(東京、大阪、名古屋、福岡、広島)
【メディア出演・取材協力一部】
・フジテレビ 「情報プレゼンター とくダネ!」
・TBS   「情報7Daysニュースキャスター」
・テレビ東京 「カンブリア宮殿」

ゲスト 就職・転職コンサルタント:小寺良二氏 
ファシリテーター ブリッジ編集長:平野

1・アメリカへの留学からアメリカでの就職活動

もっと日本から学びたいという意味でも日本で働きたいと思ったんですね。海外出たことによって日本の良さに気づきました。

平野:小寺さんはアメリカの大学出身ですが、あの、、そもそもなぜアメリカの学校に行こうと思ったのですか?
小寺:平野さんなんか緊張してないですか?今日の紫のネクタイも不自然ですし・・・
平野:これもらい物なんですよ。
小寺:(笑)海外行った理由ですか?
僕の場合は日本校のある海外の大学を選んだんですよ。すぐにアメリカに行くだけの語学力はなかったし、渡米してからあっちでだらだら過ごすのも嫌だったので少し日本で準備をしっかりしていきたかったので、海外の大学の日本校に2年いたんです。最初1年くらいはずっと英語の勉強をして、そのあとアカデミックの教科をしっかり取って。
平野:ずっと日本校にいる学生もいるんですか?
小寺:日本校を単位不足で卒業できない生徒もいます。2年分の単位を日本校はくれるんですが、結構ハードな勉強になるんですよ。英文の読み込みや英語での発表やらで。なので脱落する人もいます。卒業してアメリカにいく人はほとんど失敗しない位勉強するんです。留学に事前準備は非常に大切で、行けばいいっていうもんでもない。海外に行かない選択をする生徒もいて、日本で4年分の単位をくれるテンプル大学っていう学校もあって、そっちに編入する人もいますが、ほとんどはやはりアメリカに行く人、ハワイに行く人が多いですね。

平野:なるほど。日本で2年間準備をしての海外留学だったんですね。海外の学校に行こうと思ったきっかけはあったんですか?
小寺:そうですね。中学くらいからボーイスカウトで海外に行ったりはしていて、幼いながらも日本は世界の中のホントに一部なんだなという感覚はありました。だから海外から学ぶものは多いんじゃないかなって思って。高校を卒業する段階でこれからいろいろ勉強するという中で、学ぶものが多いところで生活、成長したかったんです。あと、あんまり日本の大学のイメージが良くなくて。遊んでるイメージばかりで、勉強しているイメージがなかった。勉強できるとすればアメリカの大学かなと。だから大学の受験勉強全然やってこなかったですね。学校に行ってから勉強するアメリカの方がペースが合ってたんだと思います。

平野:アメリカの大学はさほど勉強しなくても入れるんですか?
小寺:学校にもよりますけど。ある程度英語さえしっかりしていれば大丈夫じゃないですか?ハーバードやスタンフォードは無理
ですけど(笑)
平野:日本は入試が大変ですけど、海外の大学は卒業する時に大変ですもんね。向こうでは理想通りの学生生活はできましたか?
小寺:そうですね。一生懸命勉強しましたよ。

平野:アメリカに行って語学スキルはアップしたと思うのですが、行ってよかったと思えることはありますか?
小寺:そうですね。いろいろあるんですが、日本人を見る目が変わりましたね。女性とか(笑)日本人っていいなあと。やまとなでしこの一歩引く感じ。最高ですよね(笑)でも女性だけじゃなく男性でも細かいところまでケアする点とか、一致団結力やチームプレイとか、勤勉さ、まじめに取り組もうっていう姿勢は日本人はすごくあるし。逆にコミュニケーション能力とか、主張する力とか弱い部分はあるなあと感じましたが、自分自身が日本人なんだと意識させられました。
だから逆にもっと日本から学びたいという意味でも日本で働きたいと思ったんですね。海外でずっとというよりも。力的にもすぐに働けないというのもあったんですが、日本の企業の経営の仕方や日本の強さっていろいろあると思ったんです。海外出たことによって日本の良さに気づきました。

平野:なるほど。でも海外からの就活は苦労はありませんでしたか?どうやって就活するんですか?
小寺:日本にいるときに既に就職の講座にでたりとかしてましたね。大学2年生くらいの時点で。行ったらできなくなると分かっていたんで、リクルート主催の海外大生向けのイベントを通じて就活をしてました。
アメリカでも就活サイトなどで海外にいながら日本の企業を探せました。結構情報の差はないと思いますよ。他にも休みで日本に帰ってきた際に企業訪問などしました。でも生活はアメリカなのでアメリカでの日本企業への就職活動を活かした方がいいし、そっちの方が圧倒的に有利で短期間で決めてくれる。いきなり面接試験始めてくれるし。筆記試験やって云々がないから、面接やってすぐ採用とかありますから。結果的にボストンキャリアフォーラムというイベントで内定をもらいました。

平野:結構動き早いですね。ボストンキャリアフォーラムってなんですか?
小寺:海外求人に興味のある人なら知ってると思いますが、ディスコという会社が毎年10月に3日間くらいやっている海外大生向けの就活イベントですね。当時はトヨタ、ホンダ、マイクロソフト、電通、博報堂など大手企業が集まってましたね。そのイベントには全米中からエリートが集まるんですよ。英語、フランス語、中国語が話せるインド人とかいるんですよ。そういう連中との戦いですね(笑)ワクワクしましたね。一攫千金を狙って企業も一発当てにピンピンの学生を取りにくるわけですから(笑)そこで2日目にアクセンチュアという会社と出会って、その日中に面接をやって、2日間で内定をもらいました。日本ではありえないですよね。採用までの時間が短い。

平野:同じ学校の日本人の生徒はどうやって就活をしていたんですか?
小寺:大半は日本に帰ってきてからですね。卒業してから就活するという人が多くて、卒業前に内定をもらえるケースの方が少ないと思います。アメリカの学校って大学で勉強してきたことを就職に活かすという意識が強いので、リゾートマネージメントを勉強してきた人はホテルとか、僕のように教育学を学んだ人はインターンシップの会社に入社したり。アスレチックスポーツを勉強した人とジムやトレーナーになったりとか。自分の分野で働こうという意識は強いと思います。

平野:小寺さんはそのイベントで内定をもらった後、日本でどんな仕事をしていたのですか?
小寺:企業によっては現地採用等もあったのですが、アクセンチュアの日本法人で東京で就職しました。
僕は組織・人材がやりたくてコンサルティング会社を選んだのですが、アクセンチュアはシステム構築の仕事がメインになります。ITコンサルティング、SIプロジェクトですよね。大手衣料メーカーが世界中の原料を調達して製造してっていう過程を踏むじゃないですか。そのサプライチェーンマネジメントの大きなグローバルシステムを作る部隊にいましたね。ただ新人なんで役立たずだし。ホントに今と畑違いで。でもその畑違いが僕にとってはチャレンジだったんですよ。
アクセンチュアは今行かなかったら絶対行かないと思ったんです。ITなんて考えるだけで怖いし(笑)でもこれからいろんなキャリアを積んでいく中で、最終的には絶対自分のやりたいことに近づいていくと思っていて、それなら一番はじっこの合わないと思ったITからチャレンジした方がいいのではないかなと。チャレンジっていう意味ではすごく意味がありましたね。

平野:なるほど。それでアクセンチュアを経て、人材・教育の分野に進んだという事ですが、元々人材、教育に興味があった?
小寺:そうです。大学も教育学を勉強してましたし。リクルートも進学などで学校教育にコンサルティングするイメージがあって興味があったんです。

平野:リクルートではどんな仕事を・・・?
小寺:まあそこは平野さんがよくご存じな(笑)広告営業と、採用コンサルティングですよね!?
希望した部署とは違いましたが営業が楽しかったですね。リクルート流の営業を経験できたのがよかったですね。目標を達成する意欲だったりとか、貪欲に売り上げを追う姿勢だったりとか。あと組織として前向きで、バラエティに富んだというか、年齢も、性別も関係なく働けた気がします。
平野:なるほど。それで大学生の就活支援会社を経て独立という流れですね。小寺さんの人生を教えてもらってありがとうございます。

2・今後日本人が海外で働くには?

「日本で通用しないから外で」ではなく、「日本で通用する力を持ったうえで外へ」っていう方が安全だと思うんですよね。海外は逃げ場じゃないという事ですね。

平野:それではここからは就職・転職コンサルタントとしてのアドバイスをお伺いしたいのですが、外資での勤務経験や、留学経験から、今後日本人が海外で働く上でのアドバイスはありますか?

小寺:本音の意見は、僕も海外で働かなかったのはそんな甘くないなって感じたからですね。語学があればいいっていうものでもないし、ビザの問題もあるし。短期的に出ていつか日本に戻ってくるっていうならいいけれども、何のプランもなくただ出ても、海外ずっと働くのかやっていくのかっていうのもあるし。本当は日本でいつ戻っても大丈夫な土台やスキルがあった上で出るっていうのが理想ですよね。ワーキングホリデーなど経験ベースで出るのは全然ありだと思いますが、転職するならば、「日本で通用しないから外で」ではなく、「日本で通用する力を持ったうえで外へ」っていう方が安全だと思うんですよね。それから本音ベースで・・・
平野:いやいや全部本音でいいですよ(笑)ホントに経験者の声を届けたいので。。。
小寺:そうですね。
でも海外で働く意識って重要で、極端な話、日本では雇用は今後広がっていかないと思うんですよ。ましてや正社員に限定するならば。そういう意味ではアルバイトとかの仕事まで目を向けて働いていく位に思わないと働き口はないし。
海外に行くとすれば、例えばどっかの会社の駐在員みたいな立派なイメージを持つかもしれないけど、そうである必要はなくて、極端な話、中国行って中国の日本料理屋で働くかっていう選択だと思うんですよ。
何のカッコよさもないけど、雇用はあるし、もしかしたら今後日本より給料をもらえるかもしれない。
そういう覚悟を持って海外の雇用を取りに行くという意識は必要だと思います。そこで働いた経験は絶対財産になるし。ただ重要なのは、海外は逃げ場じゃないという事ですね。僕は海外への転職や就職は自分磨きとしてはありだと思いますが、キャリア形成としては慎重に考えた方がいいと思います。

平野:現在既に海外との関わりの無い企業は少ないですよね。今後10年先を見たときは国内も外資系の企業が増えてくるでしょうね。終身雇用に代表される日本型の雇用スタイルは今回の不況で完全に崩壊したと思いますが、逆に今までそれを支えてきた日本の企業が優秀だったという見方もできると思うんです。
でもこれから10年はそういう時代じゃないよと。時代に対応していけるスキルを持って、自分の人生に責任ある選択のできる人が生きていける時代だと思うんですよ。「会社に残る、残らない」もそうですし、「海外に出る、出ない」だってそうですが、すべて自分のジャッジなんだと。自分の人生に責任を持てる人と言うんですかね。適当な言葉が見つかりませんが、国内で就職先がない、産業がないとなったときに国や会社に文句を言うんじゃなくて、そもそもの視点を変えることって重要だと思うんですよ。それでいきなり海外っていうのは突飛だと思うんですが、ブリッジというサイトもひとつの働き方や人生の選択の提案になればいいなと思っています。

小寺:なるほど。それは全然ありだと思っていて、今までの日本が描いてきたようなキャリアプランは、定期的に年収があがって、ポストが上がっていくという仕組みは国内では難しいんですよね。それを求めるのなら、それが実現される場所で実現していく方が現実的で、国内で実現しようとする方が難しいかもしれないですね。キャリア志向のある人ほど必要な視点かもしれませんね。給料ずっと25万でいいからのんびりゆっくり働きたいっていう視点であればもちろんそれでいいかもしれないですけど、それも危ういかもしれないですね。今後は、日本で働いていても英語は必要になってくるだろうし、海外求人の垣根はなくなるかもしれませんね。海外に行っても日本語を使って働く事もあるでしょうし。

平野:将来的に海外で働きたい人が留学やワーホリなどに行く上でのアドバイスはどうなのかな?
小寺:僕は留学で大切なのは目的意識だと思っていて。語学を磨きたいのか?異文化に触れあいたいのか?働きたいから行くのか?目的は非常に大事だと思います。ただ漠然と行くっていう人が多いのかなと。それなら旅行でいい訳ですし。働くのなら働けるだけの何かを身につけていくなり、身につけにいくなりする必要があるし。語学をやるなら日本で徹底的に勉強したうえで言葉を「遣いに行く」っていう意識が大切だし。ホント目的で変わってくると思うんですよね。

3・ 就活生へのアドバイス

平野:最後に就活をしている人や、転職しようという人にアドバイスをお願いします。

小寺:就活生へのアドバイスとしては、彼らは何に悩むかと言うと、自分が何をやりたいのか分からない、自分に合う会社が見つからないという点です。もちろん結果が出なくて悩む学生もいるんですけど、実は大卒の時点で適職が見つかる人なんていなくて、分かったとしても合ってるかどうかも分からないし、社会に出たこともないんだし、見つかるわけがないんですよね。それに悩んでいても仕方なくて。要するに適職は何かとか、何が向いているかとかは悩むべき内容じゃないんですよ。
じゃあ何に悩むべきか?就職活動しているのに結果が出ないという事は、その学生自身が社会から働くために求められている能力や考え方や価値観が備わっていないという会社からのメッセージなんですね。だから彼らがどれだけ適職を探そうと、そして見つかったとしても、それがなければ同じなんです。
では何をすべきかと言うと、社会から求められている事を社会人と話すなり企業と接点を取るなりして、自分に何が足りないかを理解し、それを埋める努力、認識する必要がある。そうして与えられた選択肢の中で頑張ってみる。そうすることで自分の得手不得手が見えてくる。それを繰り返していく意識は大切ですよね。
いまはウェブもあって膨大な情報がある訳ですが、厳しい言い方をすれば、実は自分に用意されているかのような情報でも自分は届かないという幻想に気付く必要もあると思います。逆に世の中の社会人は、社会人となる上で身につけていかなきゃいけない力は何なのか?学生に求めているものがあるわけですよ。それを気付かせてあげる必要がある。やりたくない仕事をやりきる力や、コミュニケーションが取れるとか。そういった教育機会を用意していくべきだし、僕の今の仕事にも繋がってきますね。

転職者にはそうですね・・・僕も結構キャリア的には道を変えてきたタイプなんで(笑)。いろんな考え方あると思うんですよ。石の上にも3年というのもあるし。ひとつのことを続けて初めて見えることもあるし。僕はその考えに半分賛成で半分反対。前職でも3年やっていればみえた部分もあると思うし、逆にいえば、例えば1年で気づいたのならなぜ3年いるの?と思う部分もある。気付いているけど動かないという人も多いと思う。それは安定を失うのも怖いし、人によって理由があると思いますが、僕は気付いてる人に対しては動くべきだと思うんですよね。1年だろうと1カ月だろうと。3年いても無駄な経験はないんですが、気付いた段階で動くというのが正しい気がするんですよね。
それで、もやもやして分からないならとりあえず続けてみようと。それは絶対経験になるし無駄にはならない。だから今の仕事続けようとどっちだっていいですよ。どちらにしても素晴らしい仕事だし為になると思いますから。

平野:なるほど。ありがとうございます。今日は本当にありがとうございました! 小寺:ありがとうございました。


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